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英文を読むことについて(その3): 「精読」と「多読」、両方やるべき理由

〜この記事は、英文を読むことについて(その1)(その2)の続きです〜


英文の読み方というと、いわゆる「精読」と「多読」

その2つに分けれられることが多いかと思います。

(この2つ。それぞれ定義の仕方がいろいろあるのですが、ここでは、

文法用語を用い、文構造を確認しながら訳していくことを「精読」、

文法用語は使わずに、圧倒的な量を読むことによって、

文構造を自然に理解、訳せるようになっていくことを「多読」と

定義することにします。)




誤解をされているように思うのが、この2つ、

「どちらかを選ばなくてはいけない」

ものだということ。

「多読派」「精読派」のように、どちらに所属するかを決め、

一度選んだらどちらかしかやってはいけない雰囲気さえあるような気がします。


・・・実は、かくいう私自身が、完全にそうでした。

ずっと長い間、「精読派」としてやってきて、

多読には手を出そうとしなかった(正確に言うと出せなかった)のです。


=====


精読だけではいけない、

圧倒的な量に触れる必要があると感じたのは、

TOEIC満点を目指して、勉強していた時のことです。

実際、満点達成後に、そのことを記事にしています。


私がTOEIC960から満点を獲るまでにやったこと (2)読解編


=====


このような自身の経験、

そして、多くの方を指導するようになって、ひしひしと感じているのが、

「精読」と「多読」、どちらかではいけない、

どちらも取り組む必要がある
という思いです。


例えば、精読に重きを置きすぎて、試験で時間が足りなくなる人にとっては、

文法用語をいちいち意識しなくても、構造がパッと目に浮かぶ、

即座に反応できるようになる必要がある

=多くの文章を読んでその訓練をする必要があります。


逆に、多読中心にやってきた人が、例えば試験問題を解いて、

正しく訳せていない文があることに気づいたならば、

一度、一文一文の正しい訳し方を学ぶべく、

いわゆる「精読」方式で読んでみる

=文法を復習してみるのも大切なことです。


=====


学習期間を長いスパンで見るならば、

人には、精読の時期、多読の時期、両方必要だと思います。

(それぞれ一回きりというのではなく、必要に応じて繰り返すイメージ)


また、一回一回、試験の長文を読むときにも、

「精読モード」「多読モード」と切り替えながら読んでいくことが必要です。

すべての文でいちいち「Sは?Vは?」とやっていたのでは、

限られた時間で問題を解き終えることはできませんし、

逆に、大事な文でSVを無視して、だいたいこんな意味かな?と訳していたのでは、

確実に、それらしい内容の不正解の選択肢に引っかかってしまいます。



目的に応じて、読むモードを切り替えられること。

どちらの読み方も出来るようになるためには、

どちらも練習しておく必要がありますよね。



=====


かなり長くなりました。

ここまでお付き合いくださり、ありがとうございます。

読んでくださった方は、ぜひ一度、

ご自身が今まで「どちら派」でやってきていたか、

そして、今の自分に足りないのがどんな読み方なのか

考えてみてください。

(特に、ずっと長い間、どちらかだけをやっていた人にとっては、

もう一方をやってみることで、大きなブレイクスルーにつながる可能性が高いです。)

この記事が、そのきっかけになれば幸いです。

変わっていく自分、変わらない自分

先日ふと、以前書いたブログのことを思い出しました。


 図書館に行くのをやめてみる ーー 2013.3.13


日付を見たら、もうかれこれ4年前。

今でも、図書館には定期的に通っています。

当時の記事で「つい制限冊数10冊借りてしまう」

(そして、読まずに返してしまうのが困る)と書いていましたが、

今も、そのクセは続いています。

当時と違うのは、10冊借りるのをやめようとしていないこと。

むしろ、それを楽しんでいる自分がいます。


=====

少し前、自分がどうして図書館に行くのが好きなのか、

考えてみたことがあります。

そうしたら、

手当たり次第に本を選んでいる、あの時間が一番好きだということに気づいたのです。

本を選ぶ時間、無心(夢中)になれること。

自分で選ぶ力をつけていけること。

(特にここ最近、読む本を自分で選ぶのが大事だと思うようになってきました)

読んでみたけれど、やっぱり合わなかったな・・・と失敗できること。

あらゆる面で、今のほうがいいなと思います。


=====

今読んでいるのは、この本です。



イラン人は面白すぎる! (光文社新書)

読んだ本を記録している「メディアマーカー」で確認してみたら、

ちょうど4年前の私も、イランの本を読んでいました。


変わっていく考え方、変わらない興味。

変化と積み重ねを意識しながら、これからも読むことを楽しんでいきたいと思います。



洋書読後記録:”Pulling Your Own Strings”

今日、”Pulling Your Own Strings: Dynamic Techniques for Dealing with Other People and Living Your Life as You Choose”を読み終えました。

自己啓発の祖とも言える、ウエイン・ダイアー博士の本です。

=====

この本では、"be victimized" という言葉がキーワードとして出てきています。(名詞形の”victim”も)

”常に、誰か(何か)の犠牲になっている心を持つ”こと。

これだけではあまりピンと来ないかもしれません。

家族や、誰かの意見。「こうあるべきだ」という常識。

私たちはさまざまなものに縛られて生きています。

人が言うから。そういうものだから。仕方がない。

そういって諦めてしまうのではなく、自分の人生を生きよう。

この本では、そう説かれています。


そして、人を縛るものは、何も自分以外の人や物だけではありません。

自分がこうしなければいけないという「思い込み」、

自分の思いこそが、足かせになってしまう時があります。



私自身、「どうせ私なんて」と思ってしまう日々ををかなりの時間、過ごしました。

環境のせいにしたり、誰かのせいにしたり。

でも、そう言っていても、何も変わらなかった。

自分が少しずつ動き出したからこそ、その頃とは大きく違う今を生きられているのだと思います。


そんな昔の自分を思い出しながら、うなずきながら読みました。


=====


そして、特に、今の自分の心に響いたのは、この一節。

”Again, you don’t have to be a nonconformist at every opportunity just to prove that you refuse to be a victim.”

「犠牲になっていない、自由に生きているということを示すためだけに、いつでも"nonconformist"(従わない人)でいる必要はない。」


これは、最近まで思いがちだった、そしてやめなきゃなと思っていたことと重なり、ハッとしました。

”自分らしさ”を主張するために、”自分らしさ”(と自分が思い込んでいること)と反対のことを避け続けなくてもいい。

そう思ったら、自分の選択の幅が、もっと広がる・・・そんな気がしています。



あとは、「自分を分かってくれない誰かを説得するために一生懸命にならなくていい」ということ。

誰にでも良く思われたいと思う自分から、自由になれる気がします。

=====

かなり長めで、読むのに時間はかかりましたが、本当に素晴らしい内容の本です。

気になった方は、是非読んでいただけると嬉しいです。









洋書読後記録:"Daily Rituals"

TOEICに関する目標達成のために、スパートをかけた3週間。

この間、私は、ある1冊の洋書を読んでいました。

TOEICの問題を実際に解いて「答えの根拠を探す」練習をすると同時に、「ひたすら多くの文章を読むのに慣れる」ことが必要だと感じたからです。

選んだのは、”Daily Rituals”という本。

この本は、作家・音楽家・画家などのアーティストが、どのような生活パターン(習慣)で生きてきたかを、まとめた本です。

「習慣」については、セミナーをするほどに、その大切さを身にしみて感じている私。

普段から、日本語でも、習慣に関する特集などを雑誌で読むのが大好きですし、今までに最後まで読み通すことのできた洋書のジャンルも、習慣に関することや、それに関連したモチベーションに関することが多かったです。



今回、これを選んで、本当に正解でした。

英語学習者の視点で言えば、「どのようなことが書かれているか予想がつく」というのが、読みやすかった理由の一つだと思います。

一人一人について、朝起きてから寝るまでの習慣・行動について書かれていることが分かっているので、大きく内容を取り違えることがありません。

だからといって、同じ表現ばかりが続くというのではなく、同じことでもこのように言うことができるのか、と複数の言い換えパターンを知ることができました。

また、純粋な読み物として発見したことは、「習慣に正しいも正しくないもない」ということ。

起きる時間ひとつとっても、本当に早起きの人から、朝方に寝る人まで様々。

「朝活」という言葉があるほどに、早起きの素晴らしさが強調されている昨今ですが、それができないからと言って落ち込む必要はない。

誰でも成果が出るような「王道」の習慣がある訳ではないと、改めて気づきました。

(それでも、時代のせいなのか、本当にたくさんの人が、かなり長い時間をとって「散歩」をしていたことに驚きました。

私自身もウォーキングをしているので、是非これは今後も続けていきたいと思っています。)



洋書に対して、苦手意識のある私。

読み切れず、飽きて、放置してしまっている本が山ほどあります。

ですが今回、この1冊を集中的に読んだこと、そしてその後の半月、日本語の本も含め大量に読んだことで、「読む」ことに関する意識が大きく変わりました。

今回身に付いた読書習慣を続けるべく。

メモ程度の内容になると思いますが、読んだ洋書の感想を、ブログ記事に載せていきたいと思っています。

どうぞ楽しみにしていてください。



↓日本語に翻訳されたものも出ているのですね!

【読後感想】 Clear Your Clutter with Feng Shui

これを書いている今、私はとても充実し満たされた気分でいます。

実は、この本を読み始めたのは、2009年の9月。
3分の2ほどのところで中断してしまっていたのを、今「またもう一度読もう」と思えたことが、奇跡のように思えます。

この本を再び開いたのは、たまたま他の買い物のついでで購入したトレーが今使っている家具にぴったりで、気分がよくなってその周辺”だけ”をピカピカに片づけた後でした。

片づけたから読みたくなったのか、何か心に浮かぶものがあったのか。

再び読み始めた箇所には、「小さなところから手をつけるとよい」という記述がありました。

その頃は「洋書を読む」の目標のほうに心がシフトしていたので、そこから本格的に片づけを始めるのにしばらく時間がかかりました。

ですがその後・・・見えない何かに突き動かされ、

・キッチンにワゴンを設置

・寝室の押し入れ一間と半分

・階段下の物入れ

・私と子供たち3人分の洋服収納の見直し

と驚くほどの勢いで、片づけることができたのです。

片づけに取り組んでいる間は、何かに取りつかれたような、でも、心地よい高揚感に満たされていました。

___


「いらないものを捨てる」ということは、それがあるために心がいちいち動かされてしまうこと時間的労力から解放されるということでもあります。

見るたびに「片づけなくてはいけない」と憂鬱になったり、うまくしまえないことでイライラしたり。

以前の記事にも書いていましたが、まったくうまく使えていない”死んだ”ような押入れが存在する・・・それだけで何か心に重たいものが乗っかっているような気持ちでした。

それが、そこを片づけた、そして「うまく使える」という実感を得たことで、「自分の力で生き方を変えていくことができるんだ」という気持ちが湧きあがってきました。

・・・大げさに聞こえるかもしれませんが、本当なんです。

___


昨日たまたま見たテレビでも、「(医学的に証明されたわけではないが)家の中で多くのものに囲まれて過ごす人は、病気になりやすい」ということを言っていました。

ちょうど、先ほど書いたのと同じような理屈です。

物を見て、「それを身につけていた時の嫌なことを思い出し、気が滅入る」=「ストレスを感じる」。目に入るものが多いということは、それだけ心を動かされてしまう回数が多くなるということです。

できる限り、そのような気持ちの労力の無駄遣いはしたくないですよね。

___


この洋書は、4年近くたって読むのを再開したので、最初の部分には忘れてしまっていることもあります。

昨日、片づけた後の充実感に浸っている際、パラパラと目に付いたところを読んでみたら、さらに心にグッときました。
自分でその満足感を実感した後だからこそ、さらにその記述がしみたのだと思います。

この本は、しばらくいつでも手に届くところに置いておき、何度もちょっとずつ読み返したい。
そうすることで、このいい気持ちがずっと続いていくような気がします。







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これからの読書方針  自分の中に生まれた思いの”種”を育てる

昨日、放送大学教授、高橋和夫先生の「燃えあがる海」を読了しました。





今回、自分にとって大変難解、そしてかなりの長さがある(300ページ弱)ある本でしたが、メモは取らずに最後まで読み切りました。

そして、読み終わった昨日の時点で覚えていたことを自分の言葉で書きだしてみました。


(以下、原文。自分の記憶に頼って書いているので、正確でない可能性もあります)


イランは、イギリス・ソ連にとってどちらかに取られてはいけない要所だった。

交通網が発達しなかったこと。

イギリスがペルシャ湾岸地域から引き上げる。

イランがソ連に近づかないよう、アメリカがイランと仲良くしていた時代。
シャーの時代。

イランのシャーが訪米していた時にでもによる催涙スプレーで涙がとまらなかったエピソード。

レザー・シャー。

イラン革命。ホメイニ。

大使館選挙事件。
アメリカとの関係悪化。

イランイラク戦争。アメリカはイラクを支持。

イラクの軍事力がいびつなほどに巨大化。

イラクのクウェート侵攻。

アメリカ、多国籍軍派遣しイラクを抑える。
(冷戦は終結していたため、ロシアの拒否権は発動されず。フセインの思惑外れる)

買わせた武器で戦争をする。

イランイラク以外の湾岸産油国では、軍によるクーデターが起きるのを恐れ、軍は強化されなかった。

でも武器は買わせる。(アメリカ)

クルド人のこと。

(以上、同様の内容をメディアマーカーにも記録しております)

実は読み始めてから5カ月近くが経っていること(まさに亀の歩みでした)、読んでいても時々前の内容を忘れてしまっていたことから、「何も思い出せないかもしれない」と不安でしたが、意外に多くのことを覚えていました。

ですが、ご覧の通り箇条書きの状態。単語のみというものも多いです。
時系列もやや怪しいところがあり、このままでは自分の口で大まかな歴史を説明することもできませんし、これに関する自分の意見など言える状態ではありません。


ただ、「このメモはこれからの自分にとって大変重要なものとなる」、書き出してみて初めてそれを自覚しました。

今書きだしたこの一文一文は自分にとって、心の中に浮かんだ小さな思いの「種」のようなもの。

とても小さな粒のようなものですが、「よく覚えていたな」と大切にしてあげたいですし、ここで生まれた疑問を大事に育てていきたい、大きく成長させたいという気持ちでいます。

例えば、このブログを書いている今でも、「どうしてレザー・シャーのことが印象に残っているんだろう?」と自分の中で不思議ですし、「もう一回、レザーシャーのところだけ読み返してみようかな?」という気持ちが湧きあがってきています。

そして、昨晩読んだ英字記事では「ロシアの中東諸国への武器輸出が減っている」とあり、この本の中に合った「アメリカのハイテク武器を中東の裕福な産油国に輸出してる」という記述と重なり合って、「ロシアは一体どの国に輸出をしているのだろう?」という疑問が新たに湧いてきています。


自分にとって、とても難解な本。
最初から100パーセント理解しようとせず、このように数個でもいいから「種」になることを心に留めておければいい。
そして、今後の読書や英字記事読みで、その「種」を育てていけばいい。



そう思ったら、読書がもっと気軽に、けれど今よりもっと実りあるものになりそうな気がしてきました。

今後、このような方針で、読書に取り組んでいきたいと思っています。



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【読後感想】 集中力 (谷川浩司) 

将棋棋士、谷川浩司氏の「集中力」を読みました。

以前、河合隼雄先生との対談「無為の力―マイナスがプラスに変わる考え方」を読んで、谷川氏の考え方に興味を持つようになり、今回この本を選びました。
ちょうど自分自身、目の前の目標(国連英検合格)に向けての「集中力」について考えていたこともあり、内容は自分にぴったりとくるものでした。

本の内容の中から、自分の今の状況に活かせると思った部分を引用してみたいと思います。

短い時間の時は、始まる前から集中し、最後までとぎらせないようにする。ある程度のシナリオを描いておき、他のことに注意を奪われないようにする。
長い時間の時は、集中する時間とリラックスの時間を繰り返し、最後に余力を残すようにする。(75ページ)



短い時間は試験そのもの、長い時間は試験準備の期間と捉える事ができます。
特に、「集中する時間とリラックスの時間を繰り返す」の部分、具体的にどうすべきか考えてみたいと思います。


では、運はどうしたら呼び込めるのか?
それは、どれだけ将棋に打ち込んでいるかで左右される。将棋に費やす時間が長い人ほど運を呼び込める。なぜならまったく関わりのない偶然としての幸運などない。積み重ねた努力や、そうした自分を盛り上げてくれる人たちに応えようとする気力が、無意識のうちに局面に最良の一手としての”勝運”を導いてくれるのではないか。(153ページ)



努力は当然のこととして、プラス「そうした自分を盛り上げてくれる人たちに応えようとする気力」。
この部分は自分が各種試験に挑戦してきた今までの経験から、すごく同意した部分です。
家族、友人。応援してくれる人にいい報告をしたいという気持ちを、いかに努力の戦略のほうに反映できるか。
「応えたいなら、動かなきゃ」だと思っています。


将棋に限らず勝負事で、勝つための心構えでもっとも大事なことは「焦らない、あきらめない」ことである。
焦らないというのは、自分が優勢になった時に「早く勝ちたい!」という気持ちを、どれだけ押さえることができるかだ。特に、「これで勝った!」と、ほっとした瞬間は要注意である。(156ページ)



前回の2次試験の前に、”優勢になった”、”「これで勝った!」とほっとする”ところまでは到達しませんでしたが、これから長期間に渡るであろう準備期間の中で、気をつけていきたい点でもあります。
「自分はできるぞ」と自信を持って歩を進めること、それは常日頃心がけていることですが、そのことが逆に油断につながらないように。この内容を心に留めておきます。




他にも、試験挑戦に活かせる内容だけではなく、「ライバル」との上手な接し方など、考え方として取り入れたい内容もたくさんありました。


実は、手元に谷川氏のライバルである羽生善治氏の「決断力」もありますので、またこちらの方も読んでみたいと思っています。


※「集中力」「決断力」は、Kindle版もあります







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【読後感想】 Leaving Microsoft to Change the World

この本をメディアマーカーに登録したのが2010年12月。

読み切れたと思うと感慨深い・・・。

2010年当初、どのようにこの本を買おうと思ったかは記憶に残っていないのだけれど・・・。
読むのを再開した理由の中に、ちょっとした「色気」があったことも否定できない。

貧困、途上国の子供たちへの教育支援。今勉強している国連英検の面接で、表現や中身が「使える」かもしれないという・・・。

確かにそういう表現もたくさんあった。
ジョン・ウッド本人による回顧録のようなものなので、自らの感情に関する表現、口語的な表現など、ハイライトした記述も数え切れない。

そういう「勉強」的な読み方もしたけれど、やはり中身のほうが素晴らしかった。

一番心に残っているのは、ベトナムのヴーという青年に、偽って「マイクロソフト(ビル・ゲイツ)からだよ」と言って奨学金を与えたエピソード。
ヴーは、ホテルのフロントの夜間アルバイトをして、コンピューター学校に通うためのお金を働いていた青年。
宿泊者だったジョンとは、「友人」としてとてもいい関係を築いていて、そんなジョンからはお金は受け取りはしないだろうと考え、ウソをついたのだった。
ヴーはそのお金で学校を出て、素晴らしい技術者となった。


自分はそれほど学ぶことに一生懸命になれているだろうか?


また、もう一つ心に残っているのは、スマトラ沖の地震が起きた際の対応。
当時、スリランカにはRoom to Readはなく、被害にあった人々を援助するということを大々的に発表する(しかもCNNという今までにない大舞台で)ことをジョンは躊躇した。
けれど、「準備が整うまで待っていたら、今困っている子供たちの教育機会は失われてしまう」と、なかば見切り発車的に活動を始めた。
後からそれを振り返って、自分たちの計画が完璧でなかったことが、かえって他に参加しようとしてくれる人たちに行動の余地を与えたと書いている。

「準備ができるまで・・・」と待たない勇気。
行動しながら形にしていくということ。

もちろん、自分の時間も全くないほどにフル回転で働いている著者のまねを簡単にできるわけではないけれど、そういう姿勢を見習いたいと思った。

「打ち込めるものが見つけられて幸せ」

そのような気持ちが文面からあふれていて、本当にうらやましかった。



Room to Read  (John Woodが立ちあげたNGO団体)

ルーム・トゥ・リード (日本)







※この記事はメディアマーカーに掲載した感想を転載したものです。





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究極のライフハック本: 宇野千代「行動することが生きることである」

宇野千代の本を読んだ。

宇野千代。私が名前を知った時には、すでに90歳を越えていたのだと思う。
大学時代の、ちょっと大人びた後輩が、好きな作家のところに「宇野千代」と書いていて、避けていた。
(自分では、こういうところが天邪鬼的性質なんだと思っている。)

もうその頃から考えて、15年以上たっている。
この本を手に入れてからも、うだうだしていたら数年たってしまった。



読み終わって思ったこと。

宇野千代の考え方=究極のライフハック
、だと。

私の心に一番響いた部分。

私にとって働くことくらい面白いことはない、と言うことです。但しこの「働くこと」と言うのには、或る但し書が必要なのですけど、(それは自分の工夫したことを、自分の工夫したとおりの方法で働くことなのです。他人の工夫した方法でなく、自分の工夫した方法 --- 考えようによっては、これくらいわがままな、手前勝手な働き方はないのですけれど、しかし、面白くて堪らない働き方と言う部類に属するには、こう言う但し書が必要でした)とにかく荷車を曳いて暗い夜明けの道を買出しに行くのにでも、それが自分の工夫した方法によるのでしたら、その愉しさは喩えようがないのでした。

(太字部分は私が付けたものです)

工夫。

もう、この一言だけで、全てを物語っていると思う。

お洒落において工夫すること、健康のために工夫すること(時には便秘についても)、さらには恋愛や結婚に関する話まで。

私が抜き出してきた部分のために、誤解があると困るのだけれど、こういう一般的・世俗的なことに対することから、人生そのもの、生き方そのものについてまで、「こういうふうに考えたら楽しい」という実例が、たくさん紹介されていた。

もちろん、「ライフハック」本ではなくエッセイなので、「こうしましょう」「こうしなさい」という押しつけがましさはない。

副題に「生き方に対する343の知恵」(こんなに多かったのか・・・)とあるけれど、そういう些細な一つ一つを真似しよう、というのではなく、「自分で工夫する」、その姿勢を見習いたいと思った。



趣味は「工夫」。

今までも自己紹介の欄に、そう書いてきたのだけれど、なんだかそれを後押ししてもらえたような、うれしい、くすぐったい気分でした。

私も死ぬまで工夫し続けよう。



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【読後感想】 <私>の愛国心 (香山リカ) 

Mediamarkerのほうに、要約、読後の自分の意見を載せるとして、ここにはいわゆる「感想文」的なものを。
読んだ後に自分が感じたことを、脚色せずに、そのまんま。



いかん。恥ずかしさを捨てるには、かなりの勇気がいるわ。
「感想文」を・・・ってハードル下げておいても、まだ何かしらのプライドが邪魔するわ・・・。

それでも書き始めなくてはいけない。

バカな自分、ペラい自分を認めていく作業だ。



香山リカさんは、言わずと知れた精神科医。
以前からよく知っていたけれど、勝間和代さんとの対談本を読んで、「猪突猛進で頑張る」対「ゆるく生きる」の構図にハマっちゃって、香山さんが「ゆるい」側の代表選手みたいに感じられて、なんだかなぁ・・・と思っていたの。

カツマーって呼ばれるのは嬉しくないけれど(私は私だし!)、対談している中身を見ると、勝間さんの意見のほうにうなずくことが多かったから。

でも、今になって思うわ。
どっちとも、それぞれの代表選手ってわけではないのよ。

自分の意見を主張して行こうと思ったら、extremeである必要があって、背景を知らないと、この人はずっとがむしゃら、この人はずっとゆるゆる、みたいに錯覚してしまうってこと。

ここでは、勝間さんの話はどうでもよかったね・・・。(書きたかっただけか!)

そう、香山さんは精神科医なの。
だけど愛国心について語っている。もう一冊、香山さんがナショナリズムについて語っている本を読んだことがあったから、全然違和感はなかったけれど、今回読んで、ほんとすごいなーって思ったんだよね。

本の中で、アメリカのことを境界例(病気の一種)だと例えて、日本がそれに対してどのように対処していけばいいかを書いている。
境界例者の家族がどのように境界例者に接して行けばいいかを例に出して、説明しているの。

これを見て、これこそが、一つの事象に対して、自分フィルターを通して物を言う(意見を述べる)ことなんだわ・・・って、はぁ・・・(すごい)って思ったの。

それと同時に、私はナショナリズムに興味はあるけれど、私というフィルターを通して意見を言うことに、なんか意味はあるのかなぁ・・・って軽く落ち込んだわ。

私にはそういう「専門」と呼べるものは何もないし、ただの興味ある人。突き詰めていったら、一主婦でしかないものね。



・・・って、いかん。

そこで思考停止するのではなくて、私が意見を言う意味を考えなくっちゃ。

今、ナショナリズムに関する本を山ほど読んでいる。
いったい、それでどこへ行くんだ、私よ・・・と思う時もあるけれど。

今は「ほう、そうなんだ」って、知識をぐんぐん吸収して行く時期かもしれない。それでぐんぐん吸い込んだ後に、なんか弾け出してくるかもしれない。そんな気がしている。

だから、もっといっぱいこういう本を読んでいこうって思う。



自分で書いてて、照れ隠し?と思ったら余計に恥ずかしくなってきたけど、いつもとは違う口調でかる~く書いちゃいました。

ん?なんかちょっとスッキリしている。

これからも、恥じらいながら(?)、どんどん書いていこうと思います。



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大問1、国連知識用。配点10点分ですが、ここで落としたくはありません。


公式ガイドブック(青のA4サイズの本)よりも問題の内容が本番に近く、問題数も多いのでお勧めです。


特A級の読解問題では単語力を問われます。
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